キャンパスエスコ
静岡大学では18年度と20年度の5月にESCO事業提案募集を行ないましたが、いずれの業者も費用対効果が得られない事を理由に「事業化不可能」と回答されてしまいました。既に耐用年数を越えた空調設備、搬送設備が多く、更新計画を出しても予算カットの状況が続く中で建屋の更新だけが進んでおり、エネルギー消費は増える一方です。しかしながら、大学のエネルギー消費の削減を進める大学施設課の光熱水料チームの大きな働きでなんとか今まで維持してきたのが現状です。
私たち「環境を考える会」は温暖化の対策を模索する中、NPO法人との連携という手法を電事連のセミナーで知り、光熱水料チームに働きかけ「キャンパスエスコ」を目指すこととなりました。
静岡キャンパスにおけるストップ・デマンド大作戦
1) スパコン(EHP)の設置
エアコンの室外機にNTTデータセンターのピークカット対策として導入されている後付の凝縮器(コンデンサ)であるスパコン(スーパーコンデンサ)を設置しました。
2) 新冷媒への交換
(独)産業総合技術研究所とグリーンアース(株)(スパコンメーカー)の共同開発である新冷媒HB156を従来のフロン22から変更しました。
3) スケジュール制御
室内への送風は遮断せず、エアコンのコンプレッサーのみにスケジュールタイマを設置しました。古いエアコンはリモコンにエラー表示が出ないように特注基板を造り、デマンド制御30分の内の5~10分の停止時間を設定してデマンド対策を行いました。
4) 室外機散水
空調室外機の散水に併せて、外気取り入れを停止した処、室内温度が30℃から27℃になり、快適でかつ、省エネになりました。屋上の周囲温度は40℃から28度に下がりました。気化熱の効果絶大なり!
5) 機能回復の洗浄
空冷ヒートポンプの室外機、熱交換機(アルミフィン)が汚れていた為、イオンの冷凍機で機能回復の洗浄剤として使われているB130(アルカリ系ハクリ剤)で高圧洗浄をかけ、効率を向上させました。
6) 断熱塗料
中空パウダーを20%混入した断熱塗料を小型空調機(主に研究室)の室外機に塗付し、節電対策を試みました。
浜松キャンパスにおけるストップ・デマンド大作戦
1)スパコン(GHP)の設置
エアコンの室外機にNTTデータセンターのピークカット対策として導入されている後付の凝縮器(コンデンサ)であるスパコン(スーパーコンデンサ)を設置しました。
2) 新冷媒への交換
(独)産業総合技術研究所とグリーンアース(株)(スパコンメーカー)の共同開発である新冷媒HB156を従来のフロン22から変更しました。国立大学のGHPには省エネ対策の決め手がなかった為、初めての試みとなりました。
3) スケジュール制御
デマンドコントロールを自動で行うとともに、30分の中で5~10分のスケジュール制御をかけました。手づくり基板は学生が設置し、制御ソフトも学生が取り組みました。
学生が走る「ストップ・デマンド大作戦!!」
携帯利用「街ごと省エネ」システム概要
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